バックオフィス担当として、新人導入研修や研修資料作成、カスタマーサポートスタッフの対応内容の管理やリスト管理、また取引先企業との電話対応や来客対応等を行っていました。

ただの一般事務ではなく、将来的な事を考え、専門的な知識を培える事務の仕事をしたいと思ったのが一番のきっかけです。
思い立ってから、どの様な資格が一般事務では必要なのかを調べました。独学ですが、ビジネス文書検定と日商PC検定の勉強を始めました。
転職ではなく、部署異動で叶わないかと思い、1年ほど、上長や部長に打診し続けましたが、状況が変わらなかったため転職活動を始めました。
不満を言うとすると、部長のお気に入りの社員とそうではない社員への態度の違いが分かり易いことでした。転職を考えるきっかけになったわけでは無いですが、日々目にするので多少のストレスを感じていたことを覚えています。

カスタマーサポートスタッフが対応した内容を聞き、文字に起こしデータ化する業務です。
簡潔に分かり易く、双方の感情の温度感が伝わるように文字にする業務は、自分に合っていると思っていたので続けたかったです。
研修資料の作成も、どうしたら分かり易いか、どうしたら伝わりやすいか、と模索し作り上げるのが楽しかったので続けたいと思いました。

まずはネットで「希望業務・勤務地・雇用形態」で検索し、希望に合う求人が多かった転職サイト（リクルート）に登録しました。
登録後、エージェントさんから連絡があり、それまでの職務経歴と希望に合う企業をいくつかご紹介いただき、自身で企業情報や口コミ等をチェックして10社くらいに絞りました。
更にエージェントさんから、絞り込んだ企業が求めている人物像や優遇経歴、採用担当者の雰囲気等を共有いただき、7社に絞り、面談や面接でお話しさせて頂きました。

未経験にもかかわらず入社時から人事労務・採用担当としてオファーがあった事が一番の決め手でした。
そして、東証一部上場（現東証プライム）企業であること、また、面接で2回ほど会社に伺った際の職場の雰囲気が「自分に合っていそう！」と直感したことも決め手になりました。
面接担当者の人柄が良かったことや、会社説明が分かり易かったことも好印象でした。

労務事務では、社員の入退社手続きや保険手続き、給与計算、勤怠管理、業務目標管理の運営等を行っております。
採用事務では、候補者様の対応やエージェント様の対応、面談や面接の日程調整、求人票の作成や応募者データ管理、各契約周りの管理等を行っております。

紙媒体の資料が多かった事です。
IT企業なのでほぼペーパーレスだと思っていたのですが、紙媒体で且つ資料が多くて驚きました。今はほぼペーパーレスになってきています。
イメージと違ったわけでは無いのですが、IT企業での仕事が初めてだったため、労務・採用事務とは言え、自分に務まるのかという不安が大きかったです。

労務では対社員、採用では対社外の方、となるので、思考の切り替えや対応の切り替えが難しいと感じます。
また、月末月初は一人一人の業務量が多くなるため、残業が多くなったり、他のメンバーも多忙なので、業務分担をすることができず、負担に感じる時もあります。
克服できているか分からないのですが、ひとつの業務を行う時間を区切って、気持ちがぶれないように対応するよう心掛けています。

当社に採用が決まり入社した方から直接「転職活動中に、電話対応して頂いた際の感じが良くて入社を決めました」と言われた時に、「ひとりひとりに寄り添った対応を心掛けていて良かった！」と思いました。
社員の方から感謝の言葉を頂けた際にもやりがいを感じています。

成功でした。

未経験にもかかわらず、「労務」という、どの企業にも必要なポジションで経験をさせて頂けて、
会社の未来をかけた「採用」という重要なポジションも任せて頂けて、目標を達成できない時や上手く行かない時、課題もまだまだありますが、自身の成長にも繋がっていると実感しているので、転職は成功だったと思っています。

「労務」も「採用」も、誰かの「小さな幸せ」を考えるポジションだと思っていて、
「社員にとっては、勤怠管理はこうした方が分かり易いのではないか？」とか
「この候補者様にはこのようなポジションがいいのではないか？」など、誰かにとってどうすることが「小さな幸せ」に繋がるのかを意識していると、自然と自分の小さな幸せにも繋がっているなと思う事が良くあるので、日々「小さな幸せ」を意識して楽しんでいます。

私の場合ですが、転職活動中に自分がやってみたい仕事の軸が固まっていったので、お話を聞く程度でも何社か伺っていて良かったなと思いました。
今の会社を含め、７社でお話をさせて頂きましたが、お話をするとその企業の特徴や社内の雰囲気が感じ取れるので、自分に合うか合わないかの判断材料にもなりました。
気持ち的には、いいところがあったらすぐに転職したい！と思っていたのですが、感情で動くとどこかで判断を間違ってしまいそうだったので、頭を冷静にして活動をするように心掛けていました。
わりとどの企業でもそうだと思うのですが、自社の良い部分をたくさんアピールするので、自分の気持ちがブレないように、時間にも気持ちにも余裕を持つ事が大事だと学びました。
また、当時の私は「転職＝今の会社から逃げる」という様な、転職活動に対してネガティブな印象を持っていたので、友人に言わずにいたのですが、今思えば別の視点からアドバイスをくれたり、倫理的思考の友人に話を聞いてもらっていれば、自分を追い詰めずポジティブに転職活動ができていたかもしれないと思いました。