4℃というジュエリーブランドのファッションジュエリーやブライダルジュエリーの販売を行っていました。
4℃直営店ではなく、私の所属していた会社が運営するフランチャイズ店になります。
業務内容は、主に来店されたお客様への接客販売を行いました。
接客販売以外での日々の業務は、商品ショーケース内のディスプレイ変更や整理整頓（商品の美しさを保つためにこまめにクリーニングを行う必要があります）、備品管理、顧客様へのDM手配になります。
また、接客販売には宝石や素材について深い知識が必要な為、日々商品や素材についての勉強をしていました。

転職を考えたきっかけは、賃金が当時私が求めていた賃金よりも少なく感じていたことです。
今思えば、十分な金額をいただいていたと思いますが、当時1人暮らしで生活していた私は毎日を生きることで精一杯でした。
もちろん貯金をする余裕はなく、将来に不安を日々感じていました。
また、休日も月6～7日の平日のみ（基本的に連休はなく単休）の為、友人や家族との時間を設けることも難しく、孤独を感じていたことも覚えています。
自身の生活や将来を考えた時に、周りから転職をするなら若いうちの方が良い、という情報を聞いて本格的に転職しようと思いました。

ジュエリーアドバイザーとして、接客や販売業務はとても好きな業務でした。
人と関わることが元々好きな性格の私ですが、ジュエリーアドバイザーとしての仕事は幸せな気持ちになることが多いな、と感じていたからです。
ジュエリーをお求めの方はギフトで来店される方が多かったのですが、贈る相手を思いながら真剣にギフトをお選びになる姿はとても幸せな光景でした。
昔、婚約指輪を真剣に選ばれている男性のお客様の接客が出来た時、それだけでも幸せなことですが、後日プロポーズが成功して奥様と一緒にご来店してくださったことがあります。
とても幸せそうなお2人にお会いして、私も幸せな気持ちになりましたし、お2人の門出に少しでもお手伝いが出来たことをとても嬉しく思ったことを10年以上経った今でも覚えています。

在職中から転職先を探していました。
当時は今ほど転職サイトでの転職が進んでいなかった為、ハローワークにお世話になろうと通いました。
転職活動自体が初めてだった為、ハローワークの就職相談で職務経歴書の書き方や面接練習など教えていただきました。
様々な就職支援サービスを利用し支援を受けながら、自身で企業研究を勧めた結果、無事に新たな企業に就職することが出来ました。

私が働く上で大切にしたいことは、誰かを幸せにしているという実感が持てることです。
転職活動中、新卒で就職活動をしていた頃、住宅や建築業界に興味があったことを思い出しました。
入社した会社は、その場所で過ごす人も訪れる人も、心地よい思いを抱くことが出来る空間作りを支えることを理念としていました。
人の心の安らぎや癒しを願い、それを支えたいと活動しているこの会社なら、私の働く上で大切にしている信念と通ずるものがあるのではないか、と感じた為、入社を決めました。

営業事務として従事していました。
主に工務店などの施工主からの商品の受発注や電話対応がメインでした。
受注はFAXと電話が主で、メーカーごと発注方法が異なる為、指示に則って対応します。
商品によっては、事務で希望されている設計に必要な商品の数の見積も行いました。
発注した商品の納品日がメーカーから返事が来るので、納期をお客様へ回答します。
納期がお客様が希望されている納期に間に合わない場合は、メーカーへの納期交渉作業も対応していました。
他に日々の業務としては、得意先からの入金やメーカーからの請求金額の照合、小口現金の管理などの経費関連の業務や、来客対応を行っていました。
また、得意先からの問い合わせ対応がある為、メーカーそれぞれの商品知識を持つ必要があります。その為、メーカーごとの勉強会や自主学習が業務上必要になります。
会社のイベントとして、年に1回、エクステリア商材の大規模な展示会を行っていたのでスタッフとして参加していました。

イメージしていたよりも、誰かの幸せに貢献しているという実感が持つことが出来なかったことです。
事務ということもあり直接やり取りを行うのは、施工主の方が主でした。
販売した商品がどのように使用されてどのようにお客様が感じてくれたのか、ということを知る機会がなかった為です。

前職が販売業で異業種ということもあり、事務の勝手が全く分からなかったことです。
受発注のシステムや商品などを覚えることがなかなか難しく、お客様への要望に答えることが出来なくて辛かったことを覚えています。
毎日業務に励みながら、分からないことはすぐに質問をして確認をする、ということをひたすら繰り返しました。
周りの先輩や営業さんのご協力もあり、しだいに事務業務を辛いと思わずに働けるようになりました。

お客様の要望にご希望通りに答えることが出来た時にやりがいを感じていました。
なかなか難しい納期をご希望いただいた時には、メーカーと交渉行って出来るだけご希望にお答え出来るように努めました。
また、どんな商品が良いか相談されることもありましたので、ご希望にあった商品を提案出来た時にはとても嬉しかったです。

全体的に見ると成功だと思います。

前職で感じていた、賃金への不安や休日日数などの不満が解消できたことは職種を変えたことに対して特によかったなと感じています。
あのまま不安を抱えながら働いていたら、好きだった業務に対しても辛い感情を抱いてしまっていたかもしれません。
また、今までの業界と全く異なり知らなったことを知ることができたので、自分の世界も広がりました。
自分にとって、出来ることが増えたことはとても嬉しいです。

販売業と大きく異なるのは、関わるお客様のほとんどが顧客様で新規の方は少ないです。
その為、電話などで雑談などをする機会も多く、親しみやすさを感じることが出来ます。
関わる機会が多いからこそ、相手の考え方や感じ方も分かるので、「こうやった方がこのお客様は喜んでいただけるんじゃないか？」とか「この人はこの商品が好きだな」などが分かるようになります。
顧客様に商品をお届けする以外でも力になれたり楽しんでもらえるようにすることが、個人的な楽しみのひとつです。

働く上で、自分にとって大切なものは何かを考えることが大切だと学びました。
そして、転職に対する不安を減らすことも大切です。
前職では、「仕事内容は天職と思える程好きな仕事。でも労働条件に不安がある」というものでした。
転職後は「仕事内容はやりがいは感じても求めていたイメージ（人を幸せにしているという実感）の感情は抱けない。でも労働条件に不安はない」となりました。
この考え方をはっきりと自分の中で明確にしていないと、転職活動をする上でも上手く活動出来なかったり、転職後も理想と現実のギャップに苦しんでしまうかもしれません。
実際、私は転職後にギャップに悩んだ人の1人です。
転職後のギャップへの不安を減らすことで、仮に目指す転職先が異業種でも不安を減らすことが出来ると思います。
今は私が転職活動を行っていた頃よりも、たくさんの情報が得ることが出来ます。
企業の評判や社員の声などをしっかり調べて活動がするのは転職に対する不安を減らすとても良い材料になると思います。