障害者枠での公務員試験、合格への道：疑問を徹底解説！
障害者枠での公務員試験、合格への道：疑問を徹底解説！
この記事では、障害をお持ちの方が地方公務員を目指す際の疑問にお答えします。特に、障害者枠での試験、給与、そしてキャリアパスについて、具体的な情報とアドバイスを提供します。あなたのキャリアプランを現実的なものにするために、一緒に見ていきましょう。
まず、ご相談者様の質問を整理し、それに対する私の考えをお伝えします。
私は、脳性まひの影響で幼い頃から車椅子で生活を送っています。身近に似た境遇のモデルケースといいますか、色々な影響で憧れから学べる人が少ないため、その点は、ずっと苦悩しています。
そのため、こちらで質問をしました。
地方公務員の職に関心があるのですが、障害者枠について疑問があります。
3点の疑問がありますが、どれか1点のみでも教えてくださいますと幸いです。
・障害者選考試験の倍率は、約11.6倍(平成30年度)というデータを知りました。
他の選考試験だと、年度や区分などによるバラツキも大きいですが、近年は概ね3〜6倍程の事がほとんどです。
障害者選考試験は、毎年、多くの自治体で高倍率になると聞きました。場所によっては、20倍を超えるところもあるようでした。
受験を検討している立場としては、ライバルは少ない方が、当然良いです。
むしろ、想像以上の倍率の高さに驚いています。正直、倍率をみて面食らってしまいました。
“まず、1つ目の質問です。”
① 同一の自治体に、同じ(近い)タイミングで、障害者枠と他の選考区分(いわゆる高卒/大卒/大学院卒)を併願して受験する事は可能でしょうか？
“次に、2つ目の質問です。”
(3つ目、最後の質問とも関連があります。)
② 障害者枠で採用された職員の給与は、他の選考区分で採用された職員の給与と同じですか？それとも、異なるのでしょうか？
ネットの情報だと、全く同じ給与であるという記載のところもあれば、そもそも号給が異なるであったり、他の採用枠での入職、入庁と比較して給与が低いというものもあったりして、どれが正しい情報なのか分からず、混乱しました。
私としては、高収入へのこだわりや願望は、元々それほど強くありません。いわゆる堅いタイプだと思います。
長い仕事人生のピーク・最高でも、450万程の収入で充分すぎると考えています。キャリアを積んで、もっと大金を稼ぎたいとは、全然考えていません。
むしろ、最速最短で、それ程の収入に達して、その給与の範囲内で仕事人生を歩み続けたいとさえ思っています。そのために、現代社会では、公務員が最良の選択だろうと考えているんです。いや、どうなんでしょうか…。
本音をいうと、公務員受験を検討している動機は、それが大きいです。
“3つ目、最後の質問です。”
③ 障害者枠で採用された職員への、その後の待遇に院卒といった学歴は、どのような影響がありますか？
障害者採用選考は、障害者枠(高卒)や障害者枠(大卒)、障害者枠(院卒)のように区分が分かれていることが少なく、障害者枠とまとめて募集される事が圧倒的に多い印象です。
学歴による区分があっても大卒までで、院卒での募集は、まるで見あたりません。
院卒で障害者枠(学歴区分なし、高卒以上)採用をされた職員は、昇給の早さなど、その後の待遇について、影響があるのでしょうか。
人によって昇給の早さが異なるから分からないというのは、確かにそうなのですが、その点で比較した場合に、どうなのだろうか…と気になります。
もし、良い影響がないならば、学費とその時間分がコストになってしまうため、進学しない事が公務員志望者にとっては、最適となってしまいますね…。
また、こういった観点から、おすすめの自治体やその調べ方、そもそもの職種についてアドバイスがある場合はおっしゃってくださいませ。
よろしくお願いいたします。
1. 障害者枠と他の選考区分の併願について
まず、最初の質問である「同一の自治体で、障害者枠と他の選考区分を併願できるか」についてです。結論から言うと、これは自治体によって異なります。多くの自治体では、複数の試験を同時に受験することを認めています。しかし、募集要項をよく確認することが重要です。
具体的な確認方法
- 募集要項の確認: 各自治体の採用試験の募集要項には、併願に関する規定が明記されています。必ず確認しましょう。
- 人事担当者への問い合わせ: 疑問点があれば、直接自治体の人事担当者に問い合わせるのが確実です。電話やメールで質問できます。
併願のメリットとデメリット
- メリット: 受験のチャンスが増え、合格の可能性を高めることができます。
- デメリット: 試験対策の負担が増える可能性があります。また、合格した場合、どの職種を選ぶかという決断も迫られます。
併願を検討する際には、自身の能力や興味、そして試験対策の準備状況を総合的に考慮することが大切です。
2. 障害者枠の給与について
次に、給与に関する質問です。「障害者枠で採用された職員の給与は、他の選考区分で採用された職員の給与と同じか」という点についてです。基本的には、同じ給与体系が適用されます。
給与体系の詳細
- 号給と等級: 公務員の給与は、号給と等級によって決まります。障害者枠であっても、他の選考区分と同様に、経験年数や職務内容に応じて号給と等級が上がっていきます。
- 手当: 扶養手当、住居手当、通勤手当など、各種手当も他の職員と同様に支給されます。
ただし、自治体によっては、障害の程度や職務内容に応じて、配慮が必要な場合があります。例えば、特定の業務が難しい場合、配置転換が行われる可能性があり、その結果、給与に間接的な影響が出ることもあります。
ご相談者様は、給与よりも安定した収入と仕事内容を重視されているとのことですので、公務員は非常に適した選択肢と言えるでしょう。安定した収入と福利厚生は、安心して長く働くための大きな強みです。
3. 学歴とキャリアへの影響
3つ目の質問は、学歴がキャリアにどのような影響を与えるか、という点です。障害者枠での採用の場合、学歴が直接的に昇進や給与に影響を与えることは、他の選考区分と比べて少ない傾向があります。しかし、学歴が全く無関係というわけではありません。
学歴の影響
- 専門知識: 院卒で得た専門知識は、配属される部署によっては、業務に役立つことがあります。
- 昇進: 長期的なキャリアパスにおいては、学歴が昇進に影響を与える可能性もあります。ただし、能力や実績が最も重視される傾向があります。
- 自己成長: 学歴は、自己成長の機会を提供し、視野を広げることにもつながります。
院卒のメリット
院卒であることのメリットは、専門的な知識や研究能力を活かせる可能性があることです。特に、専門性の高い部署や、政策立案に関わる部署では、その知識が役立つことがあります。また、自己研鑽を積む姿勢は、上司や同僚からの評価にもつながり、キャリアアップの可能性を高めます。
学歴とキャリアパス
障害者枠での採用の場合、学歴よりも、本人の能力、経験、そして仕事への意欲が重視される傾向があります。しかし、学歴が全く無意味というわけではありません。専門知識や研究能力は、配属先によっては大きな強みとなります。
4. おすすめの自治体と職種の選び方
最後に、おすすめの自治体と職種の選び方についてです。ご自身の状況に合った自治体と職種を選ぶことが、長く働き続けるための重要なポイントです。
自治体の選び方
- 障害者雇用への取り組み: 障害者雇用に積極的な自治体を選ぶことが重要です。自治体のウェブサイトや採用情報で、障害者雇用の実績や取り組みを確認しましょう。
- 職場環境: バリアフリー設備や、障害のある職員へのサポート体制が整っているかを確認しましょう。
- 情報収集: 実際に働いている職員の声を聞くことも有効です。自治体の説明会に参加したり、OB・OG訪問をしたりして、情報を集めましょう。
職種の選び方
- 興味と適性: 自分の興味や得意なことを活かせる職種を選びましょう。
- 業務内容: 障害の程度に応じて、無理なくできる業務内容の職種を選びましょう。
- キャリアパス: 長期的なキャリアパスを考え、将来的にどのような仕事に就きたいかを考慮して職種を選びましょう。
具体的な職種例
- 事務職: 事務職は、比較的多くの自治体で募集があり、障害のある方でも働きやすい環境が整っていることが多いです。
- 技術職: 土木、建築、電気などの技術職は、専門知識を活かせる職種です。
- 福祉職: 福祉に関する知識や経験を活かせる職種です。
ご自身の状況に合わせて、最適な自治体と職種を見つけることが、充実した公務員生活を送るための第一歩です。
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5. まとめ
この記事では、障害者枠での公務員試験に関する疑問にお答えしました。併願の可否、給与、学歴の影響、そして自治体と職種の選び方について解説しました。重要なのは、情報収集と、自分に合った選択をすることです。積極的に行動し、あなたのキャリアプランを実現してください。
公務員試験は、安定したキャリアを築くための素晴らしい選択肢です。あなたの夢の実現を応援しています。
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