経理未経験でも大丈夫？引き継ぎの不安を解消し、着実に経理スキルを習得する方法
経理未経験でも大丈夫？引き継ぎの不安を解消し、着実に経理スキルを習得する方法
この記事では、中小企業の一般事務から経理担当へのキャリアチェンジをすることになったあなたが抱える不安を解消し、スムーズな引き継ぎと経理業務の習得を両立するための具体的な方法を解説します。経理知識ゼロの状態からでも、着実にスキルアップし、社長の期待に応えるために、今すぐできることから始めていきましょう。
経理業務は「なぜそうなるのか」などを理解していなくてもこなせるものなのでしょうか？
私はこれまで中小企業の一般事務職として従事していましたが、経理担当者が退職することになり、社長から経理を担当してほしいと指示がありました。現在、引き継ぎの最中なのですが、業務について質問すると、担当者はしょっちゅう「わからない」と言います。
例えば、会計ソフトでイレギュラーな仕訳があった時に「これの勘定科目は何にすればいいですか？調べてみたところ〇〇かなと思うのですが合っていますか？」と聞くと「わからないなぁ」と返ってきます。（結局自分で調べたあと税理士さんに確認します）
また、会計ソフトに入力している時に「これはなぜこうなるのですか？」という質問をした場合、「ずっとそうやって入力してるだけで理由はわからない」と返ってきます。（結局わからないままです）
決算業務に関しては「過去の決算資料を見て同じような資料を集めて入力すればいい」とざっくりしたことしか教えてくれません。
上記の経理担当者は、弊社で5年ほど勤めましたが、その前の会社では請求書発行や売掛金管理などのみだったそうで、会計ソフトも給与ソフトも初めてだったそうです。しかしながら、顧問税理士さんのおかげか(?)大きな問題もなくこれまで来ていたようです。
経理未経験の私に任せると言ってくれた社長の期待を裏切るようなことはしたくないので、しっかりと引き継ぎをしてほしいのですが、上記のような担当者からの引き継ぎで大丈夫なのかと不安でたまりません。人間的に悪い人ではないのでわざとおしえないとかそういうのではないと思うのですが…。
経理業務へのキャリアチェンジ、おめでとうございます。新しい挑戦への期待と同時に、多くの不安を感じていることと思います。特に、引き継ぎがスムーズに進まない状況は、非常に心細いですよね。しかし、ご安心ください。経理未経験からスタートし、着実にスキルアップしていく方法は必ずあります。この記事では、あなたの不安を解消し、自信を持って経理業務に取り組めるように、具体的なステップと役立つ情報を提供します。
1. 現状の課題を整理し、具体的な目標を設定する
まずは、現状の課題を具体的に把握し、目標を設定することから始めましょう。引き継ぎがうまくいかない原因を分析し、あなたが目指すべき経理担当者の姿を明確にすることが重要です。
1-1. 引き継ぎの現状分析
- 引き継ぎ内容の可視化: 引き継ぎ項目をリストアップし、それぞれの進捗状況を記録しましょう。何が引き継がれていて、何が不明確なのかを把握することで、優先的に取り組むべき課題が見えてきます。
- 不明点の整理: 業務に関する疑問点を具体的にリストアップし、質問の優先順位をつけましょう。質問する際には、単に「わからない」と尋ねるのではなく、自分で調べた結果と疑問点をセットで伝えることで、より具体的な回答が得やすくなります。
- 引き継ぎ担当者の理解度: 引き継ぎ担当者の経理知識や経験を把握しましょう。彼がどこまで理解しているのかを知ることで、引き継ぎの進め方や、必要なサポートを判断できます。
1-2. 目標設定とロードマップ作成
- 短期目標: 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月といった期間で、達成すべき具体的な目標を設定しましょう。例えば、「1ヶ月以内に、会計ソフトの基本的な操作をマスターする」「3ヶ月以内に、月次決算を一人でできるようになる」など、具体的な目標を設定することで、モチベーションを維持しやすくなります。
- 長期目標: 将来的に目指したい経理担当者の姿を明確にしましょう。例えば、「会社の経営状況を把握し、経営判断に貢献できる経理担当者になる」「税務に関する知識を深め、税務申告をスムーズに行えるようになる」など、長期的な目標を持つことで、日々の学習のモチベーションを高めることができます。
- ロードマップ作成: 目標達成に向けた具体的なステップを計画しましょう。例えば、会計ソフトの操作方法を学ぶための研修に参加する、経理に関する書籍を読破する、税理士に相談する機会を設けるなど、具体的な行動計画を立てることで、目標達成への道筋が見えてきます。
2. 経理知識の基礎を学ぶ
経理業務を理解するためには、まず基礎知識を習得することが不可欠です。会計の基本原則、勘定科目、仕訳のルールなどを学び、経理の土台を築きましょう。
2-1. おすすめの学習方法
- 書籍での学習: 経理初心者向けの入門書や、会計の基本を解説した書籍を活用しましょう。図解が多く、わかりやすいものがおすすめです。
- オンライン講座の活用: UdemyやSchooなどのオンライン学習プラットフォームで、経理に関する講座を受講しましょう。動画形式で、自分のペースで学習できるため、忙しい方にもおすすめです。
- 資格取得を目指す: 簿記3級や2級の資格取得を目指すことで、体系的に経理知識を学ぶことができます。資格取得は、あなたのスキルを客観的に証明するだけでなく、就職や転職にも有利に働きます。
2-2. 基礎知識を習得するための具体的なステップ
- 会計の基本原則を理解する: 貸借対照表、損益計算書といった財務諸表の基本的な構造を理解しましょう。
- 勘定科目を覚える: 現金、売上、仕入など、主要な勘定科目を覚え、それぞれの意味と役割を理解しましょう。
- 仕訳のルールを学ぶ: 勘定科目の増減を記録する仕訳のルールを学び、実際に仕訳の練習をしてみましょう。
- 会計ソフトの使い方をマスターする: 会計ソフトの基本的な操作方法を学び、仕訳の入力や帳票の作成ができるようにしましょう。
3. 実践的なスキルを磨く
基礎知識を習得したら、次は実践的なスキルを磨きましょう。会計ソフトの操作に慣れ、実際の業務を通して経験を積むことが重要です。
3-1. 会計ソフトの操作に慣れる
- 会計ソフトの操作練習: 会計ソフトのデモ版や、無料のオンラインチュートリアルを活用して、操作練習をしましょう。
- 過去の仕訳を参考に、入力練習: 過去の仕訳を参考に、会計ソフトに入力する練習をしましょう。入力ミスを減らし、正確性を高めることができます。
- 帳票の作成練習: 会計ソフトを使って、月次試算表や、決算書を作成する練習をしましょう。
3-2. 実際の業務を通して経験を積む
- 先輩社員に質問する: 疑問点があれば、積極的に先輩社員に質問しましょう。質問する際には、自分で調べた結果と疑問点をセットで伝えることで、より具体的な回答が得やすくなります。
- 業務日報をつける: 毎日、行った業務内容や、気づいたこと、疑問点などを記録する業務日報をつけましょう。
- 税理士に相談する: 専門家である税理士に相談することで、専門的な知識やアドバイスを得ることができます。
4. 引き継ぎをスムーズに進めるための工夫
引き継ぎをスムーズに進めるためには、あなた自身の努力だけでなく、引き継ぎ担当者との協力も不可欠です。円滑なコミュニケーションを心がけ、疑問点を解消しながら、着実に業務を引き継ぎましょう。
4-1. コミュニケーションを円滑にする
- 積極的に質問する: 疑問点があれば、遠慮なく質問しましょう。質問する際には、事前に自分で調べてから質問することで、より深い理解に繋がります。
- 報連相を徹底する: 業務の進捗状況や、問題点などを、上司や同僚に報告、連絡、相談しましょう。
- 感謝の気持ちを伝える: 引き継ぎ担当者への感謝の気持ちを伝え、良好な関係を築きましょう。
4-2. 引き継ぎを効率的に進めるためのツール
- 業務フロー図の作成: 経理業務の流れを可視化する業務フロー図を作成しましょう。
- チェックリストの作成: 引き継ぎ項目をチェックリスト化し、進捗状況を管理しましょう。
- マニュアルの作成: 経理業務の手順をまとめたマニュアルを作成しましょう。
5. 専門家へのサポートを求める
経理業務に関する知識や経験が不足している場合は、専門家のサポートを求めることも有効です。税理士や会計士に相談することで、専門的なアドバイスを得たり、業務の効率化を図ることができます。
5-1. 税理士・会計士の活用
- 税務相談: 税務に関する疑問点や、税務申告について相談しましょう。
- 記帳代行: 記帳業務を依頼することで、業務の負担を軽減できます。
- 経営相談: 会社の経営状況に関する相談をすることで、経営判断に役立つアドバイスを得ることができます。
5-2. その他の専門家
- 経理コンサルタント: 経理業務の改善や、効率化に関するアドバイスを得ることができます。
- セミナー・研修への参加: 経理に関するセミナーや研修に参加することで、最新の知識やスキルを習得できます。
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6. キャリアアップとスキルアップを目指す
経理業務の経験を積む中で、さらにキャリアアップを目指すことも可能です。スキルアップを図り、より高度な業務に挑戦することで、あなたのキャリアの可能性を広げることができます。
6-1. スキルアップのための具体的な方法
- 専門知識の習得: 税法、会計基準、財務分析など、専門的な知識を習得しましょう。
- 資格取得: 簿記2級、税理士、公認会計士などの資格を取得することで、専門性を高めることができます。
- 社内研修への参加: 会社の研修プログラムに参加し、スキルアップを目指しましょう。
- 外部セミナーへの参加: 経理に関する外部セミナーに参加し、最新の知識やスキルを習得しましょう。
6-2. キャリアアップの選択肢
- 経理マネージャー: 経理部門の責任者として、部門全体の管理や、経営戦略への貢献を目指します。
- 財務会計スペシャリスト: 財務会計に関する専門知識を活かし、高度な業務に携わります。
- 税務会計スペシャリスト: 税務に関する専門知識を活かし、税務申告や税務コンサルティングを行います。
- CFO（最高財務責任者）: 企業の財務戦略を統括し、経営陣の一員として活躍します。
7. 成功事例から学ぶ
実際に、未経験から経理業務に挑戦し、成功を収めた人たちの事例を参考に、あなたのキャリアアップのヒントを見つけましょう。
7-1. 成功事例1: 未経験から簿記2級を取得し、経理職へ転職
Aさんは、以前は営業職として働いていましたが、経理業務に興味を持ち、簿記2級を取得しました。その後、中小企業の経理職に転職し、着実にスキルアップしています。Aさんは、積極的に自己学習を行い、わからないことは先輩社員に質問することで、着実に知識と経験を積み重ねました。
7-2. 成功事例2: 一般事務から経理担当へ、会計ソフトをマスター
Bさんは、中小企業の一般事務として働いていましたが、経理担当者の退職に伴い、経理業務を引き継ぐことになりました。Bさんは、会計ソフトの使い方を徹底的に学び、過去の仕訳を参考にしながら、入力練習を繰り返しました。また、税理士に相談しながら、税務に関する知識を深め、現在は会社の経理業務を一人でこなせるようになりました。
7-3. 成功事例3: 副業で経理スキルを磨き、キャリアアップ
Cさんは、本業を持ちながら、副業で経理の仕事を始めました。副業を通して、様々な会社の経理業務に携わり、実践的なスキルを磨きました。その後、経理の経験を活かし、より条件の良い経理職へ転職し、キャリアアップを実現しました。
8. まとめ: 自信を持って、経理の道を歩み始めよう
経理未経験からスタートし、経理担当として活躍することは、決して不可能ではありません。現状の課題を整理し、具体的な目標を設定し、着実にステップアップしていくことで、必ず成功を掴むことができます。基礎知識を学び、実践的なスキルを磨き、積極的に情報収集し、周囲の協力を得ながら、あなたのキャリアを切り開いていきましょう。あなたの努力と成長を心から応援しています。
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