パワハラと鬱病で退職を余儀なくされたあなたへ：メガ企業との交渉術と再起への道
パワハラと鬱病で退職を余儀なくされたあなたへ：メガ企業との交渉術と再起への道
この記事では、長年のキャリアを突然の病気と職場のパワハラによって失い、早期退職を迫られた方の抱える問題について、具体的な解決策と今後のキャリア形成について掘り下げていきます。特に、大手企業を相手に、精神的苦痛に対する補償や、今後の生活設計をどのように進めていくべきか、専門的な視点からアドバイスを提供します。
労働関係の法律の専門家または、お詳しい方にお願いいたします。
平成15年から鬱病になり、今までの仕事を降ろされてしまいました。それ以来、技術系の手伝いを経て事務職になりました。
鬱病と言うのは、頭が回らなくなり失敗をしてしまう事が多々有り、事務の同僚から職場建物の裏に有る倉庫に呼び出され、「何であんな間違いするの？」「会社休んだ方が良いんじゃ無い？」「うちらが尻拭いするんだよ」等と何回も叱責を受け、ただでさえ精神的にキツイのに耐えられなくなり、直属の上司に「精神的にキツイので、こういう行為は止めさせて欲しい」とお願いいたしましたが、後日 現場長から面談をしたいと言われ、現場長室に行ったところ、私１人に対し3人の上司が居ました。現場長が開口一番「そんな事言われた位で、いちいちむくれるな」と言われてしまい、心配や相談に乗ってくれるどころか、「鬱病って治るのか？」「薬を飲めば治るのか？」「休んだ方が良いんじゃないか？」等と言われ、追い詰められてしまい、今まで時々は休みながらも頑張って会社に行っておりましたが、昨年の2月から病気休職しました。
会社の制度で、早期退職すると、退職金の上乗せが有るのですが、定年まで勤めてる事を考えると、上乗せが有っても損をします。
この場合、早期退職を考えるまで追い詰めた会社の責任を問い、定年退職までの損失分や追い詰めた慰謝料等の請求は出来ますでしょうか？
尚、本年から障害者手帳2級を取得しておりますが、その際この事を県の福祉課の方に話しをしたところ、障害者と認められてない状況でも、鬱病という事を知っていながら、上司等による暴言や差別発言は、条例により障害者虐待にあたるので、労土基準監督書に相談しなさいとも言われています。
補足
まず、私の勤務先は資本金2000億円のメガ企業です。
労基署の担当者いわく、最近は斡旋に応じる会社が殆どになって来たとの事。
その位の会社が裁判になれば、まず新聞には報道されるであろうとも言っておりました。
報道され、イメージが下がるようなリスクを選ぶのでしょうか？
斡旋が失敗した場合、他でお世話になっている弁護士に相談した上で、争うかどうか決めたいと思います。
お金を取りたいと言うよりは、会社で「メンタルヘルス勉強会」なるものをやっている割には、管理者自身が自覚が無く、鬱病と判っている者に対し、平気でパワハラをして、私を会社に行けないまでに追い込んだ事に悔しさを感じたまでです。
本当はお金では無く、謝って欲しいところですが、それを求めるのは無理でしょうと言われ、結局は誠意を見せて貰うには、お金と言う事でした。
弱い立場の者が、されるだけされて、黙って泣き寝入りするのが、世の中なのでしょうか？
1. 状況の整理と法的観点からの分析
ご相談ありがとうございます。長年にわたるご心労、大変お察しいたします。まず、現在の状況を整理し、法的観点から問題点を明確にしましょう。
- 鬱病の発症と職務への影響: 平成15年からの鬱病により、職務遂行に困難が生じ、配置転換を余儀なくされた。
- 職場のパワハラ: 事務職への異動後、同僚からの叱責や上司からの心ない言葉により、精神的苦痛が増大。
- 上司の対応: 相談に対する理解や支援はなく、むしろ病状を否定するような言動があった。
- 病気休職と早期退職: 精神的苦痛により病気休職に至り、早期退職を検討せざるを得ない状況。
- 障害者手帳の取得: 障害者手帳2級を取得し、障害者虐待の可能性が指摘されている。
これらの状況から、以下の法的問題が考えられます。
- パワハラ: 職場でのいじめ、精神的攻撃、不当な扱い。
- 安全配慮義務違反: 会社が従業員の健康に配慮する義務を怠った。
- 障害者差別: 障害者であることを理由とした不当な扱い。
- 損害賠償請求: パワハラや安全配慮義務違反による精神的苦痛、休職期間中の収入減少、将来的な収入の損失。
2. 早期退職と損害賠償請求の可能性
早期退職を選択した場合、定年退職までの収入と比較して損をする可能性があるとのことですが、これは損害賠償請求を検討する上で重要な要素となります。具体的に、以下の点を考慮しましょう。
- 定年退職までの収入: 定年まで勤務した場合の給与、退職金、その他の福利厚生を試算する。
- 早期退職による損失: 早期退職した場合の退職金、再就職までの期間の収入減少、キャリア形成への影響を算出する。
- 慰謝料: 精神的苦痛に対する慰謝料を請求する。これは、パワハラの内容、期間、程度によって決定される。
損害賠償請求を行う場合、以下の証拠が重要となります。
- 医師の診断書: 鬱病の診断、病状の悪化、治療内容などを証明する。
- パワハラの証拠: 同僚や上司の発言、メール、記録、日記など。
- 就業規則: 会社の労働条件、福利厚生に関する規定。
- 給与明細: 収入の減少を証明する。
- 退職金に関する資料: 早期退職と定年退職の比較。
3. 会社との交渉と法的手段
メガ企業との交渉は、慎重に進める必要があります。まずは、以下のステップで対応を検討しましょう。
- 弁護士への相談: 労働問題に詳しい弁護士に相談し、法的アドバイスを受ける。
- 証拠の収集: パワハラの証拠、診断書、給与明細などを収集する。
- 会社との交渉: 弁護士を通じて、会社との交渉を開始する。まずは、謝罪と損害賠償を求める。
- 労働基準監督署への相談: 障害者虐待の疑いがある場合、労働基準監督署に相談する。
- 調停・訴訟: 交渉が決裂した場合、調停や訴訟を検討する。
メガ企業の場合、裁判になることを避けるために、和解に応じる可能性が高いです。しかし、会社の対応によっては、毅然とした態度で法的手段を取ることも辞さない姿勢を示すことが重要です。
4. 障害者手帳と今後のキャリア
障害者手帳2級を取得されていることは、今後のキャリアを考える上で重要な要素となります。障害者雇用枠での就職や、障害者向けの支援制度を利用することができます。
- 障害者雇用枠での就職: 障害者雇用枠は、障害のある方が働きやすいように配慮された職場環境を提供しています。
- 就労移行支援: 就労移行支援事業所では、就職に向けた訓練や相談を受けることができます。
- 障害者職業センター: 障害者職業センターでは、職業相談や職業評価、職業訓練などを受けることができます。
- 精神保健福祉センター: 精神保健福祉センターでは、精神疾患に関する相談や支援を受けることができます。
障害者手帳を取得していることで、様々な支援制度を利用し、自分に合った働き方を見つけることができます。焦らず、自分自身のペースでキャリアを再構築していきましょう。
5. メンタルヘルスと自己ケア
長期間にわたる精神的な苦痛は、心身に大きな影響を与えます。今後の生活においては、メンタルヘルスケアを最優先事項として考えましょう。
- 専門家との連携: 精神科医やカウンセラーとの連携を継続し、適切な治療とサポートを受ける。
- 休息と睡眠: 十分な休息と質の高い睡眠を確保する。
- ストレス管理: ストレスを軽減するための方法（運動、趣味、瞑想など）を見つける。
- サポートネットワーク: 家族、友人、または支援団体とのつながりを大切にする。
- 自己肯定感の向上: 自分を大切にし、自己肯定感を高める努力をする。
メンタルヘルスを良好に保つことは、今後のキャリアを成功させるためにも不可欠です。専門家のサポートを受けながら、自分自身の心と体をケアしていきましょう。
6. メガ企業との交渉における戦略
メガ企業との交渉では、以下の戦略を意識することが重要です。
- 情報収集: 会社のコンプライアンス体制、過去の労働問題に関する情報を収集する。
- 弁護士との連携: 経験豊富な弁護士と連携し、法的な側面からのアドバイスを受ける。
- 証拠の確保: パワハラの証拠を確実に確保し、交渉の材料とする。
- 交渉の目的: 金銭的な補償だけでなく、謝罪や再発防止策を求めることも視野に入れる。
- 長期的な視点: 早期解決を目指しつつも、妥協点を見極める。
メガ企業は、世間体を非常に気にします。そのため、労働問題が公になることを避けるために、和解に応じる可能性が高いです。しかし、強硬な姿勢を崩さないことも重要です。
7. 再就職に向けた準備
再就職に向けて、以下の準備を進めましょう。
- 自己分析: 自分の強み、弱み、興味のある分野を明確にする。
- キャリアプランの策定: 今後のキャリアプランを立て、目標を設定する。
- スキルアップ: 必要に応じて、スキルアップのための学習や訓練を行う。
- 求人情報の収集: 障害者雇用枠や、自分の希望に合った求人情報を収集する。
- 応募書類の作成: 履歴書や職務経歴書を作成し、面接対策を行う。
再就職活動は、時間がかかることもあります。焦らず、自分自身のペースで進めていきましょう。就職支援機関のサポートも積極的に活用してください。
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8. 成功事例と専門家の視点
多くの人が、パワハラや精神疾患を乗り越え、再起を果たしています。以下に、成功事例と専門家の視点を紹介します。
- 成功事例: ある大手企業の元従業員は、パワハラと鬱病により退職を余儀なくされましたが、弁護士と連携し、会社との交渉に成功。慰謝料と再発防止策を勝ち取り、その後、障害者雇用枠で新しい職を見つけ、活躍しています。
- 専門家の視点: 精神科医は、「鬱病は適切な治療とサポートがあれば、必ず回復します。焦らず、自分自身のペースで治療を続け、周囲の協力を得ることが重要です。」と述べています。
- 弁護士の視点: 労働問題に詳しい弁護士は、「パワハラは許される行為ではありません。証拠をしっかりと収集し、毅然とした態度で会社と交渉することが大切です。」と述べています。
これらの事例や専門家の言葉は、あなたの希望となり、再起への力となるでしょう。
9. まとめ：諦めないことの大切さ
今回のケースは、非常に複雑で困難な状況です。しかし、諦めずに、適切な対応をすることで、必ず解決の道は開けます。弁護士や専門家と連携し、証拠を収集し、会社との交渉を進めていくことが重要です。また、ご自身のメンタルヘルスケアを最優先事項とし、焦らず、自分自身のペースで再起を目指しましょう。あなたは決して一人ではありません。必ず、より良い未来を切り開くことができます。
今回の記事が、少しでもあなたの力になれば幸いです。困難な状況ではありますが、諦めずに、前向きに進んでいきましょう。
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